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高森純一郎の創作小説

現代アジアをテーマに小説を書くアマチュア小説家の活動報告、作品紹介、イベント告知など。
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【先頭固定記事】本ブログで無料公開されている作品

【本記事はブログ先頭に固定されている記事です。新規に作成・公開した記事は、本記事より下に表示されます】

本ブログは、政治学の教育及び研究を本業とするアマチュア小説家・高森純一郎が、自作の紹介や販売告知を行ったり、或いは本業に関連する雑記を綴ったりするものです。

基本的には、自作は同人誌即売会での対面販売、もしくは通販にて有償頒布していますが、以下3作品は無料公開としています。

いずれもA5版PDFファイルとしてありますので、タブレット端末にダウンロードしてお読みいただくのに適しています。また、ファイルの扱いに特にロックはかけておりませんので、印刷し、紙媒体としてお読みいただくなど、無断転載とならない範囲でご自由に扱って頂ければと思います。

①『廃墟の中で』

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https://drive.google.com/open?id=10JccWxQkun4jMdAe0OcKwlSgKrS6Cj3f
1980年代後半旧ソ連に留学し、ペレストロイカに触れた中国人留学生が、帰国後に天安門事件に巻き込まれていくというお話。
1989年に北京で発生した天安門事件を、西側諸国ではなく、他の社会主義国との対比という切り口から捉えた作品です。

②『賢人支配の砂漠』

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https://drive.google.com/open?id=1IWRPuOyeAYoQBuUGzfcdetjqtmHCNJ0V
人口の80%以上が外国人という中東の都市・ドバイを舞台に、土地と人のつながりや、支配者と被支配者の関係を描いた小説。
作中で描写される砂漠地帯の遊牧民社会を堪能していただければ幸いです。

③『帰るべき国』

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https://drive.google.com/open?id=1NUKYhYO5tEO_Ds_mZ7QkC3g1tjcLuvcC
日本統治下の朝鮮で生まれ育った青年が、より豊かな生活を求めて日本の大陸進出に便乗し、その後中国大陸の激変に巻き込まれていくという物語。
主人公に仮託された東アジアの20世紀へと思いを巡らせていただければ幸いです。

上記以外の作品は、対面販売もしくは通信販売にて頒布します。販売の告知等は、随時行っていきます。
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コロナ禍後の即売会に出る際の留意点

2月後半より新型コロナウイルス感染症のために中止・延期となっていた各種の文化行事が、感染症対策を施した上で、6月後半から徐々に再開されるようになりました。私も先日、半年以上ぶりに能楽とバレエを鑑賞しました。

同人誌即売会も同様で、3月初旬ごろから軒並み中止・延期となっていたものが、この一ヶ月ほど、開催されるケースが出てきました。無論、ここ半月ほど、東京を中心に感染者数が多く報告される傾向にあり、同人界隈でも、郡山や青森など地方都市でのイベントは、8月中は中止となる例が目立っているほか、年末のコミケも中止が決定しています。このように先が読めない状況が続いていますが、仮にここ半月ほど見られる感染者の報告増が落ち着いたとしても、治療薬の開発や普及が進むまでは、同人イベントも感染症の動向を踏まえて開くことは避けられないでしょう。この点については、先日の記事をご覧いただければと思います。

さて、この間私は、6/28の浜松、7/12の横須賀、7/19の札幌、および7/26の名古屋と、4回のオールジャンル即売会に出ました。以下、あまり大したことは書けませんが、感染症対策を施したイベントに出る上でのtipsを記しておきます。

①とにかく人がいない

人の集まる場所が好ましくないとされている状況下ですし、職業によってはこの種のイベントに出られない人も出てきます。ですので、当然と言えば当然ですが、運営が入場制限やブースの分散配置などの対策をとっていることを踏まえても、会場は閑散としています。出店者、一般来場者ともに、人がいません。

まず出店者の方ですが、政令指定都市である名古屋や札幌のオールジャンルでさえ、目測で100ブースを下回っています。そもそも出店申請の件数が少ない上に、最終的に出店を見送ったサークルも多く、浜松や名古屋では、密集を避けるために1サークルにつき長テーブル1つ分と、従来の即売会の2倍のブース空間を設定してもなお、全テーブルの半数以上が空席となっていました。

一般来場者の方も、当然に少ないです。職種や勤務先、持病などの影響で、イベントに「行きたくても行けない」人も多いでしょう。

②人がいないので売れない


当たり前ですが、人がいないので、販売部数も低迷します。私の場合、即売会1回での販売部数は、従来は文学フリマなどの文芸作品に特化したイベントで20部+α、オールジャンルのイベントで10部前後でした。これに対し、コロナ禍後に出たイベント4回(いずれも小規模なオールジャンル即売会)の1回あたり販売部数は平均5.25部と、従来の半分です。販売部数がサークルの財政運営に関わる場合は、この「売上半減」を計算に含めた方がいいでしょう。

③主催者・会場管理者のガイドラインは頻繁に変わる

より重要な点として、イベントの感染症対策は、イベントの主催者と、会場の施設管理者の両者の意向が反映されたものになります。従って、政府や自治体のほか、この二者のいずれか一方のガイドラインが変わっただけで、イベント当日に実施される感染症対策は変更されます。そして、現状のように先を見通せない状況下では、この変更は頻繁に起こります。例えば、7/26に出店した名古屋では、開催4日前になり、会場側の意向で「クラスター発生に備えたサークル出店者の連絡先登録」がガイドラインに追加されました。無論、こうした変更は、基本的にイベント主催者が追ってサークル出店者に連絡してくれますが、そこには一定の時差も生じますので、イベント1週間ぐらい前から主催者や会場管理者のウェブサイトなどはこまめに確認する必要があります。

④感染症対策の順守率は100%ではない

コロナ禍後に私が出店したイベント4件は、いずれもマスク着用などの飛沫拡散防止措置が、一般来場者を含む参加者の入場条件でしたが、この4件のうち、横須賀を除く3件では、当該条件は厳守されているとは言い難いというのが、私の率直な感想です。

無論、諸般の事情からマスクを着用できない方もいるので、スタッフの方々も、あまり厳しいアプローチはとれないのでしょう。この辺、対応は難しいところがあるでしょう。ただ、スタッフがマスク着用を要求したら、あっさりそれに従ったという来場者もいました。換言すれば、主催者側のガイドラインを順守しない出店者・来場者も存在しうる訳で、この辺、妥協を認められないという方は、イベント不参加の判断を下すことも一考かもしれません。

以上、とりたてて強調するようなことではありませんが、今後、同人イベントに出る予定の方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

「コロナ禍」後の同人誌即売会に出店した感想

先日の九州での豪雨災害の報道を聞き、辛いものを感じています。私個人にとって九州は、福岡から鹿児島まで同人イベントの関係で深いご縁があるほか、教会のご縁も深い土地なので(福岡の西南学院大学は、私が所属するバプテスト教会の系列校です)、尚のこと、今の状況は見ていて辛いところがあります。既に少額ながら寄付金をお出ししましたが、今後も可能な範囲内で支援をしていきたいと思っています。

さて、本日、コミケ準備会から、毎年末に行われてきたコミック・マーケット(冬コミ)について、本年は開催しない旨が発表されました。

言うまでもなく、新型コロナ・ウイルス感染症の収束が見通せない状況であるための決定であり、気が付けば同人界隈で足がけ10年も出店を続けている者としては、準備会の苦悩を伴ったであろう判断を尊重するところです。仮に主催者が徹底した感染症対策を施したとしても、出店者や一般参加者がイベントに参加する気になれるかどうかは別問題であり、そのような状況では、様々な人が集まり、賑わう場となることは難しいでしょう。

同じく本日、大阪のインテックスで開催された赤ブーブー通信社のイベントが開催されたようですが、Twitterのタイムラインに流れてくる情報では、「島につき一つしか出店サークルがいない」という厳しい状況だったようです。

このような状況下ですが、私は、先月28日のアクトシティ浜松でのおでかけライブに続き、

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本日、横須賀市文化会館で開かれたゼロフェスタに参加しました。首都圏でのオフラインの即売会に出店するのは今年初。お買い上げ下さった皆様、またイベントを主催された準備会の皆様には心から御礼申し上げます。

この2つのイベントは、いずれも小規模なものであり(出店サークル:浜松=約50、横須賀=約20)、またローカル色の強い(つまり遠方からの来場者があまり想定されない)イベントだったこともあって、マスクの着用や手指消毒、換気、入場制限、参加者の連絡先登録といった対応をとることで開催が可能となったとのことです。

とはいえ、入場者に人数制限がかかり(今日の横須賀の場合、「会場内に50人を超えて人がいてはいけない」との基準が市の側から示されたそうです)、かつ、会場入口でスタッフの方が入場者の連絡先を確認しなければならないといった制約を受ける中では、小規模な地元密着に近い形態のイベントでなければ開催できない…換言すれば、コミケや文フリ東京のような全国規模のイベントになってしまうと、主催者側の運営能力がパンクしてしまうだろうというのが、この2つのイベントに参加してみて感じるところです。

実際、50サークル規模で行われた6月28日の浜松でさえ、ガイドラインに反してマスクを着用せずに会場に入ろうとする参加者がいたわけで、イベントの規模が大きくなれば、そうした参加者を運営が抑止しきれなくなることは容易に想像できます。

随時頻繁に、そして柔軟に変更されうるガイドラインを事前に関係者に周知させることも、大規模化すればするほど難しくなる(3月以降の各地の文学フリマが早期に中止を決定・発表しているのはこのためですね)。

私は以前の記事で、ローカルなオールジャンル即売会は「地元の顔見知り」が集まる場であるという旨を書きました。今のように、可能な限りの感染症対策をとったとしても、根本的な解決まで時間を要するという状況下では、即売会は、そのような「地元の顔見知り」が少数集まる場としては開けても、コミケや文フリ東京のような「全国規模のお祭り」となることは物理的に難しいように感じられます。無理に「全国規模のお祭り」を開こうとしても、運営のキャパシティが追いつかない…。

今日の横須賀でも、運営の方と「こういうことで悩まなくて済む日が早く来るといいですね」という話をしました。感染症拡大の防止と、交流・発表の場の存続との間で慎重に判断を下しつつ、同時に、そうした悩ましい状況が早期に解消されるよう、基本的な感染症予防策を含め、私たち一人一人ができる行動は可能な限り実行していきたいと思っています。

学術著作のご案内

返還から23年を経た香港で、国家安全維持法が施行されました。

同法については、既に各種メディアで報じられているので、ここで詳細を述べることはいたしません。ただ、BBCが「反デモ法(anti-protest law)」と呼ぶように、同法は政治的表現の自由を否定するものでしかなく、一見断乎たる姿勢をとっているように見えながら、「体制に不都合なものを見たくない、見せたくない。市民の声に正面から向き合いたくない」という、中南海指導部の勇気と忍耐力のなさを露呈させるものでしかありません。

民主主義とは、公職政治家が市民に説明責任を負い、市民から「支持」ないし「不支持」を突き付けられることを不可避とするものです。政治家は、自らの施政の妥当性を市民に提示し、それによって市民から自発的な支持を調達しなければなりません。今回、中南海指導部は、自分たちがいかにそのような努力を払う意思および能力を欠いているかを、鮮明に露呈させたのです。

ただ、政治家が市民から支持を得ようとする努力を払えているかどうか、民主主義国・日本に住む私たちもまた、クリティカルでなければなりません。

市民を説得し、新たな支持を調達することは、高い意思疎通能力を必要とする作業であり、それができる政治家は希少です。

ともすると政治家は、その難しい作業を回避し、既存の支持者を囲い込むことで安定的地位を確保しようとします。

日中の中間にある韓国においてもその傾向は観察されており、特に政党政治のレベルで見た場合、同国の主要国政政党は、進歩志向の政党が南西部・湖南地方を票田として囲い込み、保守政党が南東部・嶺南地方を同じく票田として囲い込む傾向が続いてきました。

その傾向を、政治学における政党政治の文脈に落とし込み、ややナラティブながら一定の考察を行った査読付きのペーパーが、このたび所属学会の学術誌に掲載されました。

無題
「民主化後の韓国における地域主義政党システム存続の要因:公選政治家の視点から」『北東アジア地域研究』第26号、2020年

今回の著作での考察からは、少数の主要政党が、特定の支持基盤を「安全選挙区(safe seats)」として囲い込む行動をとると、地域的に偏重した政党が議会に群立する政党システムが形成され、維持されること、そしてそれを不健全な政党政治のあり方として批判しようとする勢力が出てきても、既存の政党がそうした新興勢力を排除してしまう一面が浮かび上がりました。

民主主義国においても、既存の権力者は、自分たちに批判的な勢力の台頭を抑え込もうとしがちです。しかしそれは、時に「穏便で」「合法的な」手段をとるだけに、有権者には見えにくいものとなってしまうのです。

今回の著作は、学術論文としてではなく、研究ノートという位置付けでの査読通過・掲載となっており、今後は同著での考察を踏まえ、渡航規制が緩和された段階で韓国国内でのインタビュー調査を実施、実証分析を行う予定となっていますが、とりあえず、一定の理論的考察の成果を発表できたことを嬉しく思っています。

掲載誌は、全国各地の大学図書館などに配架され、また一定の期間経過後はオンラインでも公開される予定です。掲載誌をお手に取った際は、是非お読みいただけますと幸いです。

おでかけライブin浜松 御礼

本日、静岡県浜松市で開かれた即売会・おでかけライブin浜松に出店いたしました。

5月のText-Revolutions Extraに続く、そして通算70回目の即売会出店であると同時に、対面式としては2月の文フリ広島以来4か月ぶりとなる即売会参加となりました。

言うまでもなく、コロナ禍後としては初のオフライン形式、の即売会参加となります。

既に20年以上、累計190回以上を重ね、ベテランの方から伺ったところでは、昨今は60-70ブース程度の規模であるというこちらのイベント。今回は出店52ブースにとどまり、かつ、見たところその3分の1以上が欠席されていました。

私も、他の参加者さんとの物理的距離に配慮(苦慮?)しながらの作品頒布となりましたが、そのような中でも、4人の方に拙作をお買い上げ頂きました。心から御礼申し上げます。

次回のオフライン形式での参加は、7月12日の神奈川県横須賀市を予定しています。

向こうしばらくは、感染症対策に留意しながらのイベント参加となりますが、ご了承の程、よろしくお願いいたします。