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先日の仙台コミケに続き、来る11月18日、大阪市のインテックス大阪で開かれる即売会・オリComi Osakaに出店いたします。

今年は、短期留学の引率で韓国にいた都合上、9月の文学フリマ大阪を(6回目にして初めて)不参加とさせていただいたたきました。今回のインテックスでのイベント参加は、半ばそれに代わるものとしての位置付けとなります。

私・高森のブースは‘C-20’で、販売作品は過去数回の即売会と同様、以下の2種類です。


『廃墟の中で』…2018年新刊
(2018年/参考価格:500円)

1980年代後半、北京の大学へ進学した林美小は、長らく中断されていたソ連への学生派遣事業が再開されたとの報に接し、同事業に応募する。審査に見事合格し、モスクワの大学へと赴く美小。そこで彼女が目の当たりにしたのは、ペレストロイカの下で政治改革が進み、学生運動も芽生えつつあるソ連社会の姿だった。原発事故や兵器工場周辺の公害など、それまで隠蔽されていた事実を明るみに出そうとする友人たちを間近で目にする美小。

しかし、1年間の派遣を終えて帰国した彼女を待っていたのは、政治改革を拒む祖国の姿だった。義憤に駆られ、民主化を求める学友たち。やがて彼らと権力者との対立は、初夏の天安門広場で頂点に達する…。


『賢人支配の砂漠』…初めての方向け
(2014年/参考価格:300円)

東京の大学で教鞭をとっていた在日韓国人三世の経済学者・鄭太植は、『在日』をめぐる左右両翼の論争に嫌気がさす中、中東・ドバイの大学から赴任のオファーを受ける。

日本国内に留まることへの疲労感もあってそのオファーに応じた太植だったが、遊牧民の伝統を残すアラビア半島の部族社会は、やがて彼に「支配」をめぐる新たな考えを抱かせるようになる。


なお、今回も先日の仙台と同様、即売会翌日には関空からバンコクへ向かうため、イベント後半は早めに撤収させていただくかもしれません。この点、予めご理解いただけますと幸いです。
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2018.11.16 / Top↑
本日、夢メッセみやぎで開催された即売会·仙台コミケ248に出店いたしました。

仙台コミケ(および南東北での即売会)への出店は今回が初めてであり、本日は試験的な意味合いを込めてブースを出しましたが、持ち込み8冊は1時間40分ほどで売り切れました。当ブースへお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました。

これまで、非テキスト系同人誌の即売イベントとしてはCOMIC CITY福岡に2回ほど出店したことがありますが、今回参加した仙台コミケは、アクセサリや雑貨を出されるブースが多く、小説を主力とするサークルさんは、ざっと見た限りでは福岡よりも少なかったように感じられます。ただ、そのおかげもあってか、参加者の方々には拙作を珍しがっていただく場面も多くありました。販売&フライヤー配布のペースとしては、文学フリマで言えば盛岡や前橋と同水準であり、コミック系同人誌や雑貨、コスプレが中心のイベントで非政令指定都市開催の文学フリマ並みの興味関心を持っていただけた点には、ありがたいと思うと同時に、100万都市·仙台の市場の大きさを感じています。

今後の仙台での出店については現状、未定ですが、小説の執筆·頒布に「学術研究の世界で得られた知見を、アカデミズムの外へ解き放つ」という意味も込めている立場としては、これからも南東北を含む全国各地でのイベントに参加したいと思っています。今回、拙作に興味を持って下さった皆様に重ねて御礼申し上げるとともに、これからも仙台での即売イベントが盛会となることをお祈り申し上げます。

次回の出店は11月18日の大阪、その後は11月25日の東京です。
2018.11.11 / Top↑
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新国立劇場で新制作のバレエ「不思議の国のアリス」を見てきました。

本日の公演は、客席の大半が女子美術大学付属高校・中学校の芸術鑑賞に割り当てられていたようです。エンターテイメント性において妥協せず、高い完成度に達していた今回の公演。バレエの魅力を感じ取られた生徒さんも少なくないのではないかと思います。

さて、来る11月11日、宮城県仙台市の夢メッセみやぎで開かれる即売会・仙台コミケ248に出店いたします。

東北で開催される即売会としては、これまで盛岡の文学フリマ岩手に2回ほど出店しましたが、今回は、東北地方最大の都市である仙台の即売会がどの程度賑わっているのかを実際に見てみようという思いから、試験的な意味を込めてブースを出すことにしました。

私・高森純一郎のブースは‘D-06’で、販売作品はここ数回のイベントと同じく、以下の2作品です。


『廃墟の中で』…2018年新刊
(2018年/参考価格:500円)

1980年代後半、北京の大学へ進学した林美小は、長らく中断されていたソ連への学生派遣事業が再開されたとの報に接し、同事業に応募する。審査に見事合格し、モスクワの大学へと赴く美小。そこで彼女が目の当たりにしたのは、ペレストロイカの下で政治改革が進み、学生運動も芽生えつつあるソ連社会の姿だった。原発事故や兵器工場周辺の公害など、それまで隠蔽されていた事実を明るみに出そうとする友人たちを間近で目にする美小。

しかし、1年間の派遣を終えて帰国した彼女を待っていたのは、政治改革を拒む祖国の姿だった。義憤に駆られ、民主化を求める学友たち。やがて彼らと権力者との対立は、初夏の天安門広場で頂点に達する…。


『賢人支配の砂漠』…初めての方向け
(2014年/参考価格:300円)

東京の大学で教鞭をとっていた在日韓国人三世の経済学者・鄭太植は、『在日』をめぐる左右両翼の論争に嫌気がさす中、中東・ドバイの大学から赴任のオファーを受ける。

日本国内に留まることへの疲労感もあってそのオファーに応じた太植だったが、遊牧民の伝統を残すアラビア半島の部族社会は、やがて彼に「支配」をめぐる新たな考えを抱かせるようになる。


なお、イベント翌日の12日から韓国出張が予定されており、同日午前には成田を出るという日程の都合上、閉場までブースを開いていることはできないかもしれません。大変恐縮ですが、この点、関係者の方々のご理解を頂戴できれば幸いに存じます。
2018.11.09 / Top↑
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勤務先が学祭期間に入り、教務がお休みとなったこの1週間、エア•チャイナの格安チケットを利用し、ネパールを旅行してきました。南アジアを訪れるのは、2月末のスリランカ以来となります。

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チベット仏教のストゥーパが建つ一方、

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ガンジス川へと至る川の畔にはヒンドゥー教の寺院と火葬場があるという、様々な文化的要素が共存する国•ネパール。

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エベレストに代表される大自然も含め、同国の様々な魅力を堪能させていただきました。

このようにアトラクティブな要素を数多く抱く国•ネパールですが、一方でその経済水準は低く、国連の基準では途上国の中でも特に貧しい国、いわゆる後発発展途上国に分類されています。

海運を利用できない内陸国であり、なおかつその地形は急峻。自国を挟む形となっている中国とインドは、一時は国境紛争を起こしたこともあるセンシティブな関係。さらに、1990年代後半から10年間続いたマオイストとの内戦と、その一方で起こった王族の内紛と君主制の崩壊。様々な困難に見舞われてきた同国は、2000年代まで経済的な発展を阻まれてきました。

しかし、政情に一応の安定を見た近年のネパールは、観光産業の発展という追い風を受け、また、

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日中が援助合戦を繰り広げるなど、経済発展の環境を大きく好転させてきています。

ネパール政府も、自国の公務員を日韓などの先進国に留学させるなど人材開発に乗り出しており、国連開発計画の資料などを読む限りでは、向こう10年以内に後発発展途上国を卒業する見込みとされています。

ただ、後発途上国の段階を脱却するということは、言うなれば貧困のレベルが多少緩和されたということでしかなく、その先には日本や韓国、或いは台湾が経てきたような、長い発展の道のりがあります。

そしてネパールの場合、その「発展」には経済的側面だけでなく、政治的側面も含まれるということを見逃してはいけません。1990年代初頭、ビレンドラ国王の時代に議会政治を本格的に導入した同国は、ギャネンドラ国王が親政に乗り出したことが君主制廃止、共和制導入の契機になったほど民主主義志向の強い国。他方、マオイストと和解の上で営まれてきた過去10年あまりの同国政治は、短命内閣が相次ぎ、しばしば議会が混乱するなど、決して安定しているとは言えません。

この点、同じアジアの民主主義国である日本や台湾、韓国から提供できる知見は少なくありません。短命内閣が相次いでもそれが大きな混乱にならない日本。政党の改編•離合集散が激しいのに、選挙自体は毎回冷静に、公正に行われる韓国。文化的土壌の大きく異なる西洋の政治を無理に目指さなくても、自国の状況を踏まえた「とても完璧ではないが、持続可能な民主主義」のあり方を提示できる余地は小さくありません。

そうした政治体制をめぐる知見の抽出は、最終的には政治学の研究者が担うべき仕事となりましょう。その点で今回のネパール訪問は、自分の仕事の意義を再確認する機会ともなりました。
2018.11.06 / Top↑
本日28日、福岡市にて開かれた即売会·第四回文学フリマ福岡に出店いたしました。

今回、私は現地時間27日未明まで学会発表のためカナダのバンクーバーにおり、そこから台北経由で福岡入りするという経路をたどりました。その際のフライト·スケジュールの都合上、福岡空港到着が本日の11時半過ぎ、会場でブースを設営し、作品の販売を始めたのが12時半過ぎ。11時のイベント開始直後に当ブースへお立ち寄り下さった方にはご迷惑をおかけしたかもしれません。上記のような事情がありましたので、ご容赦いただけますと幸いです。

12時半過ぎに販売を開始した後は、拙作に関心を持って下さった方やリピーターの方が相次いでお立ち寄り下さり、2時間ほどで用意していた2作品13冊(『賢人支配の砂漠』5冊、『廃墟の中で』8冊)が売り切れました。先述の事情から搬入部数を抑えていたこともありますが、短時間のうちに多くの方がブースへお立ち寄り下さり、完売となりましたこと、御礼申し上げます。

次回の即売会出店は11月11日の仙台、その後は11月18日の大阪、11月25日の東京と続きます。多くの方のお越しをお待ちしております。
2018.10.28 / Top↑