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以前にもご案内したかもしれませんが、昨年夏に所属先の北東アジア学会から発行された学術誌『北東アジア地域研究』に、私の論文が掲載されています。

先日、国立情報学研究所の論文検索・閲覧システムCiNiiを利用していたところ、同システムに当該論文が登録されていたことが判明したので、こちらにリンクを貼り付けておきます。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110009630593

リンク先にあるように、英文要旨は既に読める状態になっています(日本人の書く『学者英語』の典型的な文体ですが…)。本文については、学会の方針で学術誌発行から1年間非公開扱いになってしまうとのことですが、今夏にはオープンアクセスとなる予定なので、もし御関心のある方がいらっしゃれば、お読み頂けますと幸いです。

この論文とは別に、今年3月末に明治大学から発行される予定のジャーナル『社会科学研究所紀要』にも、私の論文「社会ネットワークの視点から捉える所得格差拡大」が掲載される予定です。こちらの論文は、1980年代から1990年代にかけての韓国における農政の変遷と、その農民に対する影響を分析したものです。開発途上国における「落伍」地域となりがちな農村。その貧困問題等にご興味のある方がいらっしゃるようでしたら、お読み頂ければと思います。

そういえば、私の所属学会の一つ・日本比較政治学会の年次大会が、6月28日から29日まで東京大学の本郷キャンパスで開催されるのですが、それに関連して興味をひかれた話題を一つ。昨年の神戸大学での大会に続き、今年の大会でも私は研究発表の枠を頂けたのですが、6月の土日ということで、ふと気になって福岡市の「リノベーションミュージアム冷泉荘」のウェブサイトにあるイベントカレンダーを見たところ…

当該カレンダー6月の7.8日と14.15日の欄に「問合わせ中、福岡ポエイチ」との文言が書き込まれていました。ポエイチ実行委員会の方々は、既に今年の開催に向けて動いておられるのですね。開催されれば3回目となる今年のポエイチ。順調に進むことを願っています。

勿論、論文だけでなく、小説の方も書き進めております。

現在執筆中の作品は、石油収入で潤い、また金融や貿易の中心地として繁栄する一方、部族・氏族社会としての側面も色濃いアラビア半島・UAEを舞台に、とある経済学者が物質的繁栄とアイデンティティを巡って様々な思いを抱える過程を描く長編小説です。

作品名は、『賢人支配の砂漠』。

現在、予定している内容の70%ほどが書けており、年度末には総字数17万ほどの小説として完成する予定です。

更に、上記作品の次に書く小説についても、準備を進めております。こちらは、過去に書いた『疎遠なる同胞』および『近しき異邦人』と同じく、20世紀後半のインドシナ半島を舞台とした作品。来月には、その取材でカンボジアを訪問します。

いずれも、完成後には即売会などで頒布いたします。もし頒布会場でお見かけの際には、お手にとって頂けますと幸いです。
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2014.01.17 / Top↑
皆様、明けましておめでとうございます。

昨年大晦日から今年元旦にかけて、沖縄を訪れておりました。

私は中学生の頃から正月に旅行することを「年中行事」としているのですが、過去にこの年中行事の訪問先に沖縄を選んだことはなく、18回目の今シーズンにして初めて、那覇で新年を迎えることとなりました。

沖縄を訪れるのはこれが2回目、およそ7年2か月ぶりでした。

今回、正月旅行の目的地に沖縄を選んだ理由は2つ。

1つは、今年3月末で退役するANAのボーイング747-400に搭乗すること。

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(那覇空港到着時にボーディングブリッジから撮影したB747)

旅客需要の多さに反し、地上施設の容量が乏しい状態にあった日本では、航空輸送の供給強化が機材の大型化によって進められてきたため、B747、いわゆる‘ジャンボ’がJAL、ANAともに幹線の主役を担う時代が長らく続いていました。

しかし、地上施設の拡充やより燃費に優れた後継機の登場に伴い、今年3月、日本のエアラインから旅客型のジャンボが姿を消すこととなります。

政府専用機としては向こう数年運用される予定。貨物用に至っては、日本貨物航空が貨物型最新モデルの‘B747-8F’を導入済み。そして、日本に乗り入れる海外のエアラインの中にはジャンボを数多く運行する会社があったりもします。特に、私が本業である東アジア研究に関連して利用することの多い大韓航空は、旅客型最新モデルである‘B747-8インターコンチネンタル’を導入済みです。

ただ、それでも、日本におけるB747の全盛期を知る者としては、ANAからの同機種引退に寂しさを感じるところがあります。新鋭機B787や、日本では見る機会の少ないB757、そして日本国外の大型機としては非常にメジャーなエアバスA330など、これまで色々な機種の飛行機に乗ってきましたが、それらの中でも‘ジャンボ’のスター性は突出したものがありますからね…。

そんなこともあり、今回は往路をB747-400による運航便、復路をB747-400の後継機の一つであり、史上最大の双発機であるB777-300による運航便とする組み合わせにしました。

勿論、往路便の座席指定位置は2階席。フライト中、機長の方がアナウンスの中で搭乗機のあらましやANAからのジャンボ引退についてソフトな口調で説明して下さったのですが、その説明の中に「退役まで残り少ない時間、私どもとしても、このジャンボ・ジェット機を大切に、丁寧に運航してまいりたいと思います」という趣旨の言葉がありました。

一航空ファンとしても、残る3カ月弱の運航が安全になされ、‘日本の旅客型ジャンボ’が有終の美を飾れることを願っています。


さて、今回沖縄を訪問したもう1つの理由が、首里城公園で開かれる三が日限定のイベント・新春の宴。

琉球王国の時代に首里城で行われていたという、国の安寧と平和を願う新年の儀式。その儀式の一部を再現したものです。

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(こちらが、その儀式の一コマ。内殿から出てきた国王が庭の一角に設けられた祭壇で焼香・合掌し、頭を垂れることで、天の神に国家の安寧を祈願しています)

前回の沖縄訪問時にも足を運んだ首里城。今回、そこで再現された儀式を見て改めて感じたのは、琉球王国が、冊封体制(中国皇帝を頂点とする体制)と幕藩体制(江戸幕府を頂点とする体制)の両者に跨った存在だったということ。

銅鑼が鳴り響く中、国王が内殿から姿を現し、臣下の者がそれに対して頭を下げる場面。映画『ラスト・エンペラー』で、幼い溥儀が紫禁城の庭に集った臣下の間を動き回るシーン(コオロギが出てくるシーンです)を思い起こさせるものがありました。

いわゆる琉球処分を経て日本領となった沖縄の、きわめて複雑な歴史的背景を端的な形で表しているともいえる、実に興味深い行事でありました。
2014.01.03 / Top↑