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ベトナムの首都・ハノイに来ています。

目下、私・高森は、太平洋戦争末期に行われた沖縄県民の台湾疎開を取り扱った小説を執筆しているところです。現時点で、同作品が字数にして15万あまりと、今年初夏の完成が見込めるところまで書けていることもあり、今年から来年にかけて書く小説の取材として当地に来ました。

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言わずと知れたホー・チ・ミン廟。ベトナム独立の指導者ホー・チ・ミンの遺体が安置されているほか、生前の彼が用いていた公邸なども整備の上、公開されています。

さて、いまはこの地に眠り、そして共産党によって多分に神格化されているホー・チ・ミンですが、若き日にはパリへ渡り、フランス共産党の支援下で働き、共産主義を学び、そして祖国独立を呼びかけていた時期もありました。

1920年代のパリには、彼以外にも多くのアジア人共産主義者が身を置いていました。例えば、後に中国の指導者として改革・開放を進めた鄧小平は、パリでホー・チ・ミンと親交がありました。

彼らは、若き日に異郷の地で共産主義の理想を抱いていたわけですが、しかし、帰国した彼らを待っていた現実は、決して明るいものではありませんでした。

東西冷戦下における、西側陣営との戦争、内乱、そして共産主義国との同士討ち。彼らの中には、時に理想を裏切られ、時に理想を叶えられないまま力尽きた者もいました。

ただ、(マルクス・レーニン主義の妥当性はさておき)彼らが若き日に抱いた理想と希望は、まぎれもない本物であり、今日のアジアにも強い影響を与えました。

来年にかけて書く小説は、そんな彼らの激動の人生を、パリと北京、そしてここハノイを舞台として描く作品です。

完成はかなり先のことになりますが、ご記憶いただけますと幸いです。
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2016.01.08 / Top↑
明けましておめでとうございます。本年も高森純一郎をよろしくお願いいたします。

この年末年始、インド東部にあるベンガル語圏の中心都市・コルカタ(カルカッタ)を訪れています。

コルカタといえば、かつてイギリスがインドを植民地として支配する際に拠点とした都市。ケープタウン、カイロと並び、いわゆる3C政策の一角を成した都市でもあります。

そうした背景もあり、ここコルカタには、

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英国文化を色濃く残す建物がいくつもあります。

その一方でこの都市は、

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壮麗なヒンドゥー教寺院があり、

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寺院へのお供え物が街角で販売されているという、まぎれもないアジアの都市という顔も持っています。

日本から最も気軽に行くことができる旧英国領といえば、何と言っても香港が挙げられます。香港がアジアに最後まで残っていた英国領だとするならば、ここコルカタは、かつて大英帝国が世界で最も重視した植民地・インド帝国の主要都市。

英領インド帝国が残していったもの、そして独立インドが過去70年弱の時間をかけて形成してきたもの。コルカタは、その双方を感じ取ることのできる、大変に魅力的な都市です。

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屋台で10ルピー(約20円)出すと、美味しいチャイも飲めます。

私にとってインドを訪れるのは今回が初めてですが、いずれは首都デリーや、南部の都市ティルチラーパリなども訪れたいと思っています。
2016.01.02 / Top↑