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本日28日、福岡市にて開かれた即売会·第四回文学フリマ福岡に出店いたしました。

今回、私は現地時間27日未明まで学会発表のためカナダのバンクーバーにおり、そこから台北経由で福岡入りするという経路をたどりました。その際のフライト·スケジュールの都合上、福岡空港到着が本日の11時半過ぎ、会場でブースを設営し、作品の販売を始めたのが12時半過ぎ。11時のイベント開始直後に当ブースへお立ち寄り下さった方にはご迷惑をおかけしたかもしれません。上記のような事情がありましたので、ご容赦いただけますと幸いです。

12時半過ぎに販売を開始した後は、拙作に関心を持って下さった方やリピーターの方が相次いでお立ち寄り下さり、2時間ほどで用意していた2作品13冊(『賢人支配の砂漠』5冊、『廃墟の中で』8冊)が売り切れました。先述の事情から搬入部数を抑えていたこともありますが、短時間のうちに多くの方がブースへお立ち寄り下さり、完売となりましたこと、御礼申し上げます。

次回の即売会出店は11月11日の仙台、その後は11月18日の大阪、11月25日の東京と続きます。多くの方のお越しをお待ちしております。
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2018.10.28 / Top↑
来る10月28日、福岡・天神で開かれる即売会・文学フリマ福岡に出店いたします。

販売作品は、以下の2種類となります。


『廃墟の中で』…2018年新刊
(2018年/参考価格:500円)

1980年代後半、北京の大学へ進学した林美小は、長らく中断されていたソ連への学生派遣事業が再開されたとの報に接し、同事業に応募する。審査に見事合格し、モスクワの大学へと赴く美小。そこで彼女が目の当たりにしたのは、ペレストロイカの下で政治改革が進み、学生運動も芽生えつつあるソ連社会の姿だった。原発事故や兵器工場周辺の公害など、それまで隠蔽されていた事実を明るみに出そうとする友人たちを間近で目にする美小。

しかし、1年間の派遣を終えて帰国した彼女を待っていたのは、政治改革を拒む祖国の姿だった。義憤に駆られ、民主化を求める学友たち。やがて彼らと権力者との対立は、初夏の天安門広場で頂点に達する…。


『賢人支配の砂漠』…初めての方向け
(2014年/参考価格:300円)

東京の大学で教鞭をとっていた在日韓国人三世の経済学者・鄭太植は、『在日』をめぐる左右両翼の論争に嫌気がさす中、中東・ドバイの大学から赴任のオファーを受ける。

日本国内に留まることへの疲労感もあってそのオファーに応じた太植だったが、遊牧民の伝統を残すアラビア半島の部族社会は、やがて彼に「支配」をめぐる新たな考えを抱かせるようになる。


なお、今回の出店に先立って私は、現地時間10月26日にバンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で開かれるInternational Conference on Food Studiesで研究発表を行う予定です。同発表終了の後、カナダ西部を27日未明に出発するフライトで台北へ向かい、そこから福岡入りするというスケジュールが組まれているため、28日の即売会当日は午後1時頃にブースでの販売を開始することになるかと思います。関係の皆様にはご迷惑をおかけするかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
2018.10.23 / Top↑
9月から10月にかけては、各地の大学で秋学期が始まる時期であると同時に、国内外で学会が相次いで行われる時期でもあります。

私も、都合のつく限り学会発表の機会は多く設けるようにしているので、

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9月17日に東京の所属先で、

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9月24日にブダペストのCentral European Universityで研究発表を行い、続く9月30日には京都の立命館大学での発表を予定していたのですが、

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台風の影響で京阪神地区の列車が運休。それに伴い、研究発表は延期となりました。

当初の予定では、9月29日から30日にかけて学会に出席し、その後、先斗町にあるお気に入りの店で夕食をとってから帰京…などということを考えていたので、帰路として予約していた新幹線は台風のピークに当たって運休。幸い、京都駅近くに手頃な宿がとれたこともあって、京都滞在を1日延ばすこととしました。

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急遽時間の空いた30日は、午前中から昼過ぎにかけて嵐山へ。このところ、京都での周遊先は鞍馬・貴船や比叡山などの叡山電車沿線が多く、嵐電沿線を回ったのは5、6年ぶりでした。渡月橋は先日の台風21号で下流側の欄干が流失しており、先日、そして今回と相次ぐ台風被害に心を痛める場面もありましたが、初めて京都を訪れたというインバウンドの旅行客の方と話をする機会も得るなど、充実したひと時となりました。

その後、台風が通り過ぎた後の1日に東京へ戻ったのですが、このトラブルに起因する意図せざる結果ながら、

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開業記念日である10月1日に、東海道新幹線に乗ることとなりました。

1964年10月1日に開業した東海道新幹線は、今日では定員1323名の列車が10分おきに走り、繁忙期にはそれでも立席が出るという、まさに我が国の大動脈である訳ですが、「鉄道斜陽化」が「常識」として語られていた1960年代当時、世界銀行から融資をとりつけてまで500kmの高速鉄道を建設することには、世論の少なからぬ批判がありました。

以前の記事でも引用したことのある文言ですが、この批判に向き合ったある国鉄幹部は、新幹線開業の半年前に刊行された著書の中で、このように訴えています。

新幹線に対する評価は今なお一致していない。「そのうちに、新幹線の用地が高速道路に転用される時代が来る」という交通専門家もいる。そのような時代が来るか来ないかは、将来の実績が明らかにしてくれるだろう。

我々は今後長く利用されるものと信じて新幹線をつくったのである。十九世紀末に先人がこしらえた東海道線は、何十年後の今日、幾多の改良を経て、ますます大きな役割を果たしている。それと同じように、二十世紀後半の新幹線も、我々の思いも及ばないような革新を重ねながら、二十一世紀の将来においても国の大動脈として長い生命を持つことを期待したい。

(角本良平『東海道新幹線』中央公論社、1964年)

その後の東海道新幹線の歩みは、冷静かつ正確な現状認識に基づいて下された判断は、時に常識を覆すということを私たちに教えてくれます。そして私は、研究者という職に就いていることもあり、この「冷静・正確な判断は、時に通念を覆す」ことを、自らのモットーとしてきました。通念を覆すことが、「誰か」の利益になると信じつつ…。

そのモットーに基づいてこれまで書いてきた論文を、多少なりとも認めていただいた、ということになるのでしょうか。私は、この度所属学会の一つより「北東アジア学会優秀論文賞」という学会賞を授かりました。関係者の皆様に、心から御礼申し上げます。

もとより、地域研究の学会による、若手向けを意識した論文賞です。30代半ばにして、ようやく自分の研究が一定の価値を認められるようになったに過ぎない…と捉えるべきでしょう。より「上」を目指し、しかし同時に、先行研究に潜む通念に挑み、新しい「何か」を提示する自分の作業が「誰かの利益」になることを引き続き信じ、研究活動を続けていきたいと思っています。

<おまけ>
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昨日、静岡県の富士川橋梁を通過中の新幹線から撮影した車窓です。快晴に恵まれ、富士山がよく見えました。
2018.10.02 / Top↑