昨日から明日までの日程で、ソウルに来ています。

今回の訪韓の目的は、来年春に博士号を取得した後の研究(いわゆるポスドク)を視野に入れつつ研究資料を収集すること。ここ数年ソウルを訪れた際は必ずそうしているように、今回も韓国国会図書館での蔵書の閲覧・複写に半日を充てました。

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その国会図書館へ宿泊先から向かう途中、銅雀区にある国立ソウル顕忠院、すなわち国立墓地に立ち寄りました。

1948年の大韓民国政府樹立から現在に至るまでの間、国家のために殉じた人々が眠る場所です。

韓国の国立墓地はこの他にも複数あり、ソウル市内だと、1960年4月19日の民主化運動に参加した人が眠る4・19国立墓地があります。またソウルの南150kmに位置する大田には大田顕忠院があり、こちらには5年前の北朝鮮によるコルベット「天安」撃沈事件で殉職した海軍の兵士たちが眠っています。

ソウル顕忠院は、埋葬者数17万余という、国立墓地の中では最大規模となる場所。

そして、この最大規模となる墓地の最も奥まった場所に埋葬されている人物が、

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朴正煕大統領と、陸英修令夫人です。

現大統領の父であり、韓国現代史に功罪両面において巨大な足跡を残した人物である朴正煕。彼の研究に携わってきた者として、墓前にて焼香・一礼しました。

前回私がここを訪れたのは10代の頃。当時の私は、まだハングルも読み書きできない青年でした。早いもので、それから10年以上の時間が経ちましたが、この間、ソウルは経済社会の面では着実に変化してきています。

かつては中進国の名残が随所に残っていたこの街も、すっかり高所得国の首都らしい都市へと変貌を遂げました。

この墓所に眠る夫妻が亡くなったのはそれぞれ36年前と41年前。十数年の変化でさえ目をみはるほどなのですから、高度成長下にあった1970年代から比べれば、今のこの街は全く別の都市にさえ見えることでしょう。

10年後、自分が尚も韓国政治の研究に関わり続けているとして、その時のソウルはどんな都市になっているだろうか。そんなことを思いながら墓所を後にし、国会図書館へ向かいました。
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2015.12.04 / Top↑
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