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本日、京都で開催された日本比較政治学会の研究大会で発表を行ってきました。

タイトルは「農産物貿易自由化をめぐる利益団体政治の日韓比較」。日韓両国の農業圧力団体(農業ロビー団体)が、1990年代以降の貿易自由化にどう抵抗してきたのか、インタビュー調査も踏まえ、その行動原理を解明するというものです。

結論は、日本の圧力団体である農協(JA)が、いわゆる族議員との結びつきにも見られるように徹底した利益志向のロビー団体であり、自由貿易の下で利権の死守を優先させたのに対し、韓国の農民団体は民主化運動の延長線上で自由貿易に徹底的に反対し、いわばイデオロギー集団化しているというもの。新興民主主義国(韓国が民主化したのは1987年、まだ一世代あまりしか経っていません)におけるロビー活動という、先行研究の手薄な部分を照射するものであり、「民主化後の政治的安定」という、途上国がしばしば直面する難題を解く参考になればと思っています。

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今回の学会の開催場所は、梅小路公園にも近い京都産業大学のサテライトキャンパス。ということで、セッションの合間に、4月にオープンしたばかりの京都鉄道博物館へ行ってきました。

現役の車両基地でもある同館は、日本の鉄道展示施設としては最も蒸気機関車の展示・動態保存が充実しているのですが、他方で写真左の500系新幹線電車など、高速鉄道関連の展示も豊富です。

鉄道の歴史は、技術的困難の克服の歴史でもあります。地道な歩みの中にも未知の難題を克服しようとし、また時に「世界最速」の座に挑み、そしてそれを実現してきた先人の歩みを振り返ったところで、胸が(ついでに目頭も)熱くなりました。

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帰りの新幹線は、「ぷらっとこだまエコノミープラン」のグリーン車プランを利用しました。こちらの700系、すでに登場から15年ほど経ち、徐々に廃車も始まっています。

先日JR東海から新幹線次世代向け試験車'N700Supreme'の導入が発表されましたが、絶えず進化を続ける新幹線の姿に、自分自身の研究にも、絶えることなく改良を続けていこうとの思いを新たにした次第です。
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2016.06.26 / Top↑
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