2月12日に静岡市で開催される同人誌即売会・静岡文学マルシェに出店します。

私・高森のブース番号は「あ-03」となっております。

今回のイベントでは、著者の本業との兼ね合い(今年の春に職位が変わる予定で、新たに担当する業務を複数抱えています)から、ポストカードの作成など各種企画への参加を見送らせて頂いておりますが、これまでに御好評を頂いている既刊として、以下の2作品を販売します。「あ-03」ブースへお立ち寄りの際は、お手に取って頂ければと思います。

ちなみに、今年の新刊は現在22万字余り書いた状況です。引き続き、5月7日の文学フリマ東京での頒布を目指して書き進めていきますので、覚えておいていただけますと幸いです。


『大陸と海洋の交差路』(2016年作)…頒布価格:500円
那覇を訪れた香港の文化人類学者・唐瑞延は、これまで自身の沖縄での研究活動を支えてきてくれた台湾出身の恩人・安麗生の職場を訪ねる。台湾政府の意向を受け、長年台湾と沖縄の交流事業に携わってきた麗生は、定年を迎えたこともあり、所属する政府系機関を退職することになっていた。
長年に渡る学恩に礼を言い、また麗生の日台交流への尽力をねぎらう瑞延。そんな彼に麗生は、「これは回顧録にも書かなかったことなのだけれど…」と、ある秘密を打ち明けた。曰く、台湾人として沖縄との民間交流を深めてきたはずの彼女は、実は沖縄本島で、沖縄県民として生まれたのだという。なぜ、沖縄県民として生まれた人物が、台湾人になったのか。その疑問を抱いた瑞延に、麗生は「台湾疎開のことは、御存知かしら?」と問いかける…。
太平洋戦争末期、1万人を超える沖縄県民が、当時日本領であった台湾へと疎開しました。しかし終戦後、彼らの疎開先は中国国民党の支配下に入り、そして彼らの故郷・沖縄はアメリカ軍の支配下に入ります。疎開先も、そして故郷も「日本」ではなくなった日本人疎開民。やがて彼らは米軍支配下の沖縄へ、すなわち中国からアメリカへ「帰る」ことになります。
戦中から戦後にかけての沖縄を、台湾の視点から描いた作品です。

『疎遠なる同胞』(2011年作)…頒布価格:500円
インドシナに派兵された韓国軍によって両親を殺されたベトナム人少女。身の危険を感じた彼女は、当時の南ベトナム首都・サイゴンへと逃れるも、避難先で食いつないでいくため、韓国人従軍記者に雇われ、この記者の下で生活することとなる。やがて、共産軍が南へ侵攻、サイゴン陥落が目前に迫った段階で彼女は…。
外国人の兵士に肉親を殺され、他方同じ国の記者と暮らすことで生き延びた少女の視点から、戦争最末期のベトナムを描き出します。国籍やエスニシティ、或いは国民性といったフィルターを介して世界を見ることの危うさを感じて頂ければ幸いです。


なお、私は12日の文学マルシェ本体に先立ち、11日午前中に静岡入りし、大井川鉄道で21年ぶりに蒸気機関車が牽引する列車に乗るほか、文学マルシェの前夜祭にも参加する予定です。静岡の観光資源にも触れつつ、多くのサークルさんとの交流ができることを楽しみにしております。
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2017.02.06 / Top↑
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