FC2ブログ
IMG_20180806_105248.jpg

先週、エアアジアのプロモーション•チケットを使ってニュージーランドのオークランドへ行ってきました。

オセアニアの南半球部を訪れるのは、2015年11月のオーストラリア•ケアンズ以来となります。

IMG_20180805_152127.jpg
IMG_20180805_150448.jpg
IMG_20180804_170015.jpg

ニュージーランドといえば、自然豊かな島にして、人間よりも家畜の方が数が多いと言われるほど羊毛の生産や酪農、果樹栽培の盛んな国。イメージに違わず、100万都市オークランドも、都心から船や列車で1時間もいけば、広大な湿地帯や酪農地帯の中に身を置くことができます。

さて、豊かな自然と気候風土に恵まれ、農業の盛んなこの国は、隣国•オーストラリアと並ぶ農産物の輸出大国という顔も持っています(ちなみに、オーストラリアが得意とする輸出農産物は小麦粉。日本で食されるうどんの大半はオーストラリア原産のうどん粉で作られています)。国内人口が500万規模でしかないニュージーランドの政府は、自国の羊毛やワイン、そして酪農製品の輸出を積極的に推進してきました。その戦略は徹底したもので、外国への農産物輸出を促進する交換条件として、ニュージーランドでは農産物•食品への輸入関税はほぼ全面的に撤廃されています。

そして、先日アメリカを除く11ヶ国で改めて署名がなされたTPP(環太平洋パートナーシップ協定)も、元はといえば、環太平洋諸国に農産物の輸入関税を削減させ、自国の酪農製品をより競争力ある条件下で輸入させようというニュージーランド政府の強い意思によって支えられ、推進されてきました。ニュージーランドはチリ、ブルネイ、シンガポールと並ぶTPPの原協定加盟国ですし、それに何より、TPPの原本はニュージーランド政府に寄託されています。

日本のTPP報道は、この協定が持つ「事実上の日米FTA(自由貿易協定)」という側面に光を当てる傾向が強かったように思います。無論、日本のメディアがそのように自国の視点からTPPを報じることは自然なことです。ただTPPには、オバマ政権時代に日本のメディアがしばしば報じた「TPPによって日本に自由化を迫るアメリカと、防戦する日本」という図式以外にも、貿易秩序をめぐる米中間の鞘当てなど、複数の重大な側面があることを見逃してはいけません。

地理的に欧米や東アジアから遠く、輸入品に輸送コストのかかるニュージーランドは、物価も少し高め。街中のフードコートでランチをとると、日本円で1000円以上かかります。

しかし、

IMG_20180804_210121.jpg
IMG_20180805_234257.jpg
(写真に写り込んでいるネコとカンガルーのぬいぐるみは、私が日本から連れてきたものです。特に意味はありません…)

ワインとブルーチーズは、それぞれ4NZドル(約300円)と手頃な価格で買える上、その味も高い水準に達しています。牛乳も安価な上に味が良く、現地滞在中は、毎晩ワインとチーズを口にしながら、その競争力の強さを実感していました。

日本国内にいて、かつ日本語のメディアにだけ触れていると、TPPのような多国間イシューも日本中心に捉えてしまいがちです。本業で国際交流に関わり、「国際化教育」にもいくらか関与する立場として、今回の旅行は、ドメスティックな枠組みにばかり依拠しない視点をいかに培養していくか、改めて考える機会となりました。
スポンサーサイト
2018.08.11 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://takamorijunichiro.blog.fc2.com/tb.php/282-32170f66